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自然素材について
2008/4/4オープン
1.現行建材の変遷と特性の理解(現行建材はどの様に進化してきたか、またその理由は何か?)
現行建材がどんな経緯で今のようになったのかをまず理解する必要があると思います。
昔は今のように建材は工業化された製品ではありませんでした。材木は直接近くの山から切り出し、土台、柱、梁、細い造作材、板材などに製材され現場で使用されていました。
もちろんベニヤ板(合板)は建材としてはありません。
大工さんが一つ一つ切ったり、削ったりして敷居(しきい)や長押(なげし)にして取り付けます。効率は現在からすれば非常に悪かったと思います。
床を例に挙げてみます。
最初はどんな材料も自然素材の無垢材だった!
@床は厚み5分(15mm)程度、巾4寸(120mm)程度に挽いてから取り付けます。もちろん無垢板(むくいた:合板でない切り出したままの板))で無塗装です。完成した後、使い始めて3年ぐらいで廊下で言えば真ん中付近、部屋であれば出入り口の付近が頻繁に人が通るので
汚れてきます。昔は毎日のように水拭きの雑巾をかけて掃除はします。しかし、食べ物がついたりすると染み込んでしまいます。
場所によっては乾燥収縮により床下からすき間風が入ります。
節もあって抜けてしまった所もあります。
施主の声:「汚れやすく、掃除が大変!何とかならないの」
Aこの汚れを改善したいと考えて、次に床板材を取り付けてから塗装屋さんがニスで塗るようになります。
今度は塗装してあるのできれいな状態が長く続きます。汚れも拭き取ればきれいにとれます。
梅雨の時は板の端が持ち上がるように反ってしまいます。
反対に冬場には蒲鉾の上のように反ります。
(無垢板の片面塗装の欠点です。)
やがては塗装もはがれて斑になった床板になってしまいます。
もちろんすきま風も入っています。
施主の声 :「反ったり割れたり、すきま風が入って寒くて、埃が入ってしまう。何とかならないの」
B次に大規模工場生産で塗装済の無垢床板が生産されるようになります。
さらに合板の普及とともに、コストを下げる、反りを防ぐ、割れや乾燥収縮をなくして隙間風を防ぐ意味で合板下地の塗装済フローリングが登場します。食べ物のシミも拭き取ればきれいになります。反ったり、すきま風も入りません。値段も安く使いやすい材料となりました。
施主の声:「何とか満足いくようになったよ」
簡単に床に関しての変遷とその理由を書きましたが、まとめると
1.汚れを防ぐ工夫
2.反り、割れ、収縮を防ぐ工夫
3.作業効率を上げる工夫
4.コストを下げる工夫
5.同じ色調にする工夫
となるわけです。
現行の合板フローリングは、先人の知恵と工夫と改良を重ねて試行錯誤の結果、今に至っていることをぜひ理解して欲しいのです。
1.現行建材の特性理解と変遷(現行建材はなぜこのようになってきたのか)
2.床材(無垢フローリングの特性とよくある現場の話)
3.壁材について:現行のビニルクロスの特性理解と変遷(現行壁材はなぜこのようになってきたのか)
4.壁材(ビニルクロス、和紙クロス、布クロス、珪藻土、他自然素材)