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建築のコーナー

質問のコーナー
Vol.1 − 5  2001/6/26
湿気について(その5)

 住宅の湿気について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造と構造の種類に関わらず、室内環境を左右したり、いろいろな問題を発生させるのが湿気であるといっても過言ではないと思います。

5.建物と湿気(浴室のカビと湿気)

 室内の湿気(水蒸気)の発生や外部からの進入を極力防ぐ事は前回までで、ほぼお分かり頂けたと思います。
梅雨の時期に注意しなければならないことの一つにカビ対策があります。
 一番気になるところと言えば、浴室だと言えるのではないでしょうか? 天井、壁、床、ユニットバスのシーリング部分等々。 ほとんどの方が悩んでいると思います。完全に防ぐことは無理だとしても、発生しにくくする事は可能です。 ではどんな方法があるのでしょう?
 浴室は大きく二つに分けられます。まず最近主流のユニットバスですが、これは鋼板や、FRPを使って浴室全体をユニット化したものです。 もう一つは在来工法による浴室で、コンクリートやコンクリートブロック積みで腰のあたりまで、もしくは天井まで作ってしまう方法です。
 浴室の管理方法はいろいろありますが、ここではカビの問題を主眼として進めます。
春から秋にかけては最後に入浴をした方が浴槽の湯を抜いて、窓を開放したり、換気扇をまわして湿気を抜いた方が良いと考えます。これは、水蒸気を排出すると同時に温度を下げる働きもありますから、カビ対策には一番の方法だと思います。 もちろん、面格子など防犯対策があったとしての話ですが。
 余談ですが、凍結が心配される冬期に関しては、これに反して湯を浴槽に入れたまま蓋をした状態で、次の日の日中に排水がいいと思います。 夜間に湯を抜いてしまい、窓を開けてしまうと外気温と同じに室温が低下し、タイルなどが凍害をおこします。部分的に物をぶつけて破損したように欠損したり、タイルごとはがれたりします。これはタイルの中や、下地のモルタルとの間にしみこんだ水分が、凍って、膨張して起こる現象(凍害)によるものです。約200リットルある風呂の湯は 大きな湯たんぽの役割をして、浴室の室温を保ちますからこの方法が一番と思います。カビは冬期には一時的には発生するのでしょうが、低い気温にさらされることで、成長できませんから問題は起こらないと思います。
次に、黒くカビてしまったタイルの目地や天井はどうしたら良いのでしょう?
 市販のカビ取り洗浄剤は、カビなどの胞子類を殺す働きと同時に、漂白作用があります。 これらを使用して防ぐことは一番簡単かもしれません。別の方法としては、良く清掃したあとで、消毒用アルコール(エタノール)を薄めてスプレーしたり、ひどい場合には目地専用の塗料がTOやINなどのタイルメーカーでありますから、目地その物をリフレッシュするという方法もあります。この場合は目地の色は各色ありますからダークグレーなどにすると目立ちにくくなります。 これは書類修正液のように細いローラーがついていて細い目地も結構簡単に塗れるようになっています。
どちらにしても、換気をよくして、火気厳禁など注意が必要です。燃料用アルコール(メタノール)は体内に入ると有害ですから使用しないで下さい。

 季節によって、カビ防止と凍害防止を効果的に使い分けることで大切な住まいを快適に長く使うことをおすすめします。

次回へつづく

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