湿気について(その4)
住宅の湿気について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造と構造の種類に関わらず、室内環境を左右したり、いろいろな問題を発生させるのが湿気であるといっても過言ではないと思います。
4.建物と湿気(内部の湿気)
前回は、床下からの湿気の話をしました。他にも外部からの湿気はあるのですが、それはまた後にして、内部の湿気の話をします。
誰でもおわかりのように、台所の炊事による湯気、お風呂の湯気、洗面所のボウルからの湯気、電気ポットからの湯気、まだいろいろあると思います。 これらは目で見えるいわゆる「湯気」なので、換気扇を回したり、窓を開けたりして意識して排出していますよね。
よく、鉄筋コンクリートの共同住宅や、PC(プレキャストコンクリート)造の共同住宅に住んでいる方から、「うちは必ず換気扇を回して調理をしているのだが、湿気てしまう。建物が欠陥があるのではないか?」 という話を聞きます。これはどういうことなのでしょう。前述した目に見える湿気は、住んでいる方にそのままわかりますから、いいのですが、 目に見えない湿気の元がいろいろあります。
台所にある水を張ったままの洗い桶、植木鉢、きれいな花や花瓶、熱帯魚の水槽、カバーを開けっぱなしの便器、居住している人間、等々。 これらは、みんな目には見えないのですが、24時間、空気中に水蒸気を放出しているのです。
通常の木造住宅であれば、隙間があるので、室外へ出てしまうので問題は起きません。しかし、木造であっても、室内仕上げがビニルクロスだったり、鉄筋コンクリート造、PC造の場合は木造に比べて、隙間が少ないので 室外へ出にくく、長い時間こもりがちです。これが原因となって、気温の低下とともに結露がおきて、温度などの条件がそろえば、やがてカビ、ダニの発生となるわけです。
人間の体は約60パーセントが水です。一日に摂取する水分が、大人で約2.5リットル、同じ量が排出されています。そのうち尿や便で排出されるのが1.5リットル。なんと1リットルの水が汗や呼吸、涙で 排出されていることになるわけです。4人家族が外出なしで、1日家にいると4リットルの水を家の中に散水したと同じことになるわけです。 また、女性の洗髪後のドライヤー乾燥で蒸発する水分も馬鹿になりません。特に寝室においてあるドレッサーでドライヤーをかける方は、毎日コップ4分の1ぐらいの水を寝室に運んでいることになるわけです。
よく猫が顔を洗うと(実際には拭くと)雨になるといいますが、湿度が上がると猫はヒゲで感じるのかも知れませんね。
目に見える「湯気」、見えない「水蒸気」を絶えず意識をして、天気のいいときには、窓をあけて、部屋に風を通すことが、一番の方法です。次回へつづく
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