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建築のコーナー

質問のコーナー
Vol.2 − 1  2001/6/27
シックハウス症候群  問題になっているシックハウス症候群とは?
 

1.建物と室内環境

 
    さて、太古の昔においては、たぶん雨や寒さを避け、外敵の攻撃から身を守ることから始まった「住宅」も、現代においてはいろいろな付加性能が要求されています。 ハウスメーカーのカタログなどは、性能表示のスペック競争(隙間率、断熱性、省エネ率)であるといってもいいでしょう。 ところが、困ったことに「シックハウス」という現象に悩まされる方が増えてきています。環境ホルモンや、公害の影響もあるとは思いますが、ここでは建築の観点から私が思うことを書かせていただきます。 たぶん少し乱暴な意見も出るかも知れません。勘違いの部分もあるかも知れません。その際はメールで、ご指摘お願いします。

 元来人間は、欲が深くて、便利さ、快適さを追求しつづけてきました。冬季の暖房、夏の冷房、梅雨の除湿、そして高気密高断熱住宅に代表される少ないエネルギーで1年中快適な室内。 現代の家は気密性が格段にアップしたと思います。
 一般の家庭でエアコンの普及や、換気扇、加湿器などの空調設備機器が常識になっています。それだけ室内が快適になってきているわけですが、当然快適なのは人間だけではないのです。
 一日24時間、1年を通して室温18度〜26度、湿度40パーセントから60パーセントに設定されていれば、カビや、ダニもあなたと同じように快適ですから、その条件に合った品種がどんどん増殖してしまいます。

 ところで長く放置された無人の家は、見たこともないようなキノコやカビが生えていたりします。無人の家は、人が住んでいる家よりも傷みが早いという話は聞いたことがあると思います。 これは無人の家の内部は、人がいないため、非常に偏った条件が長期間続くため起こると思われます。 通常、人が居住している家は、無人状態があり、暖房状態があり、冷房状態があり、風が入って乾燥して、人が暮らして湿気がまた入る、というようにいろいろな温度、湿度の条件が繰り返されることによって、カビやダニの増殖を防いでいるのだと思います。
 一昔前なら、「防カビ剤」、「殺虫剤」などを散布したのでしょうが、これは人間にとっても良いはずがありません。
 また、断熱性能も良くなっているので、暖房を切った状態で、冬の朝でも10度以下にならないものもあるようです。これで換気をしなかったら、この室内はまるで「温室」「キノコの栽培室」と同じだと思いませんか?カビもキノコもどんどん育つ環境にしていることに早く気がつくべきです。 もっとも換気をしても、減少するのはホルムアルデヒドをはじめとする人間に有害な化学成分だけで、温度、湿度が一定に保たれる場合の換気ではカビ、ダニに対しては効果がないと思います。

 話があちこちに飛んでいますが、そろそろまとめましょう。
 今回は、太古の昔の「住宅」から話が始まりましたが、なぜ今、恐竜がいないのか皆さんお分かりですよね。一説によると巨大な隕石が地球にぶつかったか、または火山の大噴火がおきて、大量のチリが大気に舞い上がり、太陽の光を遮断して、気温が低下し絶滅したとされています。 このアクシデントがなければ今でも恐竜が地球上を闊歩していたかも知れません。カビやダニをこの恐竜に置き換えて考えてみるといかがですか? 自然に逆らわずに生きてきた今までの人間の暮らしが、カビやダニを一時的には発生させますが持続はさせなかったことに気がつくと思います。 ある一定の条件を長く継続させれば、必ずその条件に合う特定の生物のみが偏って大繁殖してしまうわけです。

その弊害がダニやカビによるアレルギーとなっているのかも知れません。あなたは誤った快適さを望むあまり、引き替えにアレルギーを被る羽目になっていませんか?

これから家を計画されている方で、間取りや使用材料で悩んでいる方。
現在住んでいる家の悩みがある方。
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